地域医療の実践と研究

地域医療研究会後期研修プログラム

プログラムの概要

1.地域医療研究会と後期研修プログラムについて

地域医療研究会は、地域医療の経験交流と地域医療を担う若手医師の確保と養成を目的として、日本各地域において地域医療に先進的に取り組んでいる医療機関が集まって、1980年に発足されました。
その後30年以上にわたり、2年に1回の全国大会の開催を含め、医療制度に関する時事的な問題を検討するシンポジウムの開催など、積極的な活動を継続しています。
当プログラムを構成する医療機関は診療所、中規模の病院、三次医療を担う大規模の病院とそれぞれであり、また地域背景も都市部や農村部など様々な設定であり、地域医療の多様性を学ぶチャンスを多く提供できます。

2.プログラムの全体的な研修目標について

当研究会が目指す、未来の地域医療を担う若手医師を養成するというのがプログラムの研修目標です。
当プログラムが目指すものとしては、患者のあらゆる健康問題をともに請け負う「主治医」を養成することであり、幅広い臨床能力のみならず、豊かな人間性も育んでいくことを研修の全体的な目標とします。

3.各研修先で学べる内容や特色

学会が規定する研修プログラムにおいては、総合診療研修は、主に診療所などの地域に密着した医療機関での研修(総合診療専門研修Ⅰ)と、病棟診療の経験がつめる中規模の病院での研修(総合診療専門研修Ⅱ)の二本立てとなっています。
当プログラムでは、特に総合診療専門研修Ⅰの研修を重視しており、モデルとなるプログラムでは、研修の初年度に総合診療専門研修Ⅰを置き、三年間のプログラム中、継続して月に数回の最初の研修先へのone day backを行い、地域医療の継続性を学ぶことをプログラムの特徴とします。
総合診療専門研修Ⅱにおいては、地域医療における中規模病院の位置づけを学ぶことを主眼としますが、多様な疾患を経験して総合的な臨床能力を高めることが可能です。
また領域別研修として、内科、救急科、小児科の専門研修が必要であり、高度医療を担う大規模病院にて研修を行いますが、二つの研修病院はいずれも本研究会の活動を主となり牽引してきた実績があり、地域医療について学ぶチャンスも大いに提供できます。 また、本研究会の世話人など、運営に携わっている医師よりの定期的な講義もプログラムに組み入れる予定であり、地域医療とはいかなるものか、学び考える機会も提供します。

4.モデルとなるローテーション例

1年目

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

総合診療専門研修Ⅰ

2年目

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

内科研修

救急科研修

小児科研修

3年目

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

総合診療専門研修Ⅱ

5.指導体制に関する特長

総合診療専門研修では、いずれも臨床経験豊富な指導医のもとに研修が行えます。
何よりも指導医自身が地域医療に関心を持ち続け、現在も積極的な地域医療を実践していることから、研修医にとって理想的なロールモデルとして学びが多いと考えています。

6.多職種協働について

地域医療は医師単独では成立せず、様々な職種との連携が必須です。
当プログラムの研修医療機関はいずれも積極的にチーム医療に取り組んでおり、研修においては、院内での多職種カンファレンス、また院外でのケアマネジャーや保健師などとのカンファレンスにも積極的な参加が求めらます。  診療所研修においては、地域住民への健康教室の主催なども実施されており、予防活動などについても学ぶことができます。